手巻き式時計を扱う際の注意点

リューズの巻きすぎは故障の原因となりやすい

手巻き式の機械式時計は、リューズを手で回して内部のゼンマイを巻く仕組みです。多くの機械式時計では、リューズを巻いた時に巻きすぎ防止機構が組み込まれていて、一定以上リューズを回そうとすると空回りするように工夫されています。しかし、全ての手巻き式の機械式時計で巻きすぎ防止措置が組み込まれているわけではありません。このため、一部の機械式時計では巻きすぎにより内部のゼンマイが切れてしまうことが珍しくないわけです。そこで、手巻き式の場合には毎日一定数を巻くといった方法が推奨されていて、思わず巻きすぎてしまわないように心がけることが求められています。機械式時計は内部構造が複雑であって、ゼンマイ自体は薄く切れてしまうことがあると知った上で使うことが望ましいです。

使用しない期間があると遅れの原因となる

手巻き式を採用していると、内部のゼンマイが解ける力が巻き忘れにより弱くなることがあります。一定水準よりもゼンマイが巻かれている量を下回ると、機械式時計内部の振り子を動かす力が不足して針の進みが遅くなりやすいです。なぜなら、振り子の振動数はゼンマイが解ける力から得られるエネルギーにより決まるので、本来の振動数を下回る力しか得られなければ振り子の動きそのものが遅くなるからです。機械式時計の針は振り子の振動数が落ちると進みが遅くなるので、毎日機械式時計は使い続けることが重要だと分かります。少なくとも機械式時計を使用して毎日一定数のリューズを回してゼンマイを巻き続けていれば、ゼンマイから得られる力が不足することはありません。